【医師執筆】飲酒後に勃起障害(ED)をきたす原因と改善策
女性とお酒を楽しんだ後、いざベットインしたものの「飲みすぎで駄目だった・・・。」と悔やんだ経験はありませんか。
飲酒後も安心して性行為を楽しむために、ED治療薬の使用がおすすめです。
ED治療薬を使用すれば、飲酒後でも満足いく勃起を維持できます。
日頃たくさんのED相談を受けているEDクリニック院長が、アルコールと勃起障害(ED)の関係を説明し、アルコールと性行為を両方楽しむ方法を解説します。
【この記事の筆者】
神戸三宮バッファローEDクリニック
院長 栗本浩行
- 現役内科医 (循環器内科)
- 平成26年 弘前大学卒業
- 令和4年 バッファローCL 開設
◆目次◆
飲酒後に勃起障害(ED)をきたす原因
過度なアルコール摂取は、勃起障害(ED)の原因になります。
アルコールは脳と神経の働きを低下させるためです。
- 脳:性的興奮を感じる
- 神経:性的興奮を陰茎に伝える
脳と神経の働きが低下することで、勃起障害と射精障害が起きやすくなります。
歳とともに、アルコールによる勃起障害は生じやすくなります。
適度な飲酒とEDの関係
適量の飲酒は、勃起に対して良い影響があります。
アルコールは、緊張感を和らげ、開放的な気分にさせるからです。
飲み会後に風俗店に行きたがる友人はいませんか?
適量の飲酒は、リラックスすることができ、勃起しやすくなります。
アルコールには、緊張や不安による心因性EDの改善効果があります。
過度な飲酒とEDの関係
飲酒時の影響
過量飲酒は脳神経の活動を抑制し、勃起障害(ED)を引き起こしてしまいます。
性的興奮は感じにくくなり、性的興奮は陰茎に伝わりにくくなります。
適度な飲酒は、勃起にとって良い影響をもたらします。
しかし、一定のアルコール血中濃度を超えると、勃起に悪い影響を及ぼします。
普段、勃起障害(ED)で悩んでいない方であっても、一時的に勃起障害(ED)を引き起こします。
歳をとるにつれ、飲酒による勃起力低下が生じやすくなります。
慢性的な影響
▶生活習慣病によりEDの発症リスクが増す
日常的に過量の飲酒習慣がある方は、生活習慣病の発症リスクが高くなります。
生活習慣病は動脈硬化の進行を早め、勃起力は低下します。
動脈硬化による勃起不全を器質性EDと言います。
生活習慣が、発症・進行に関与する疾患群を言う。
- 高血圧
- 高コレステロール血症
- 高尿酸血症
- 糖尿病
- 肝機能障害など
▶男性ホルモンが低下が低下する
日常的なアルコールの過量摂取は、精巣と肝臓に悪影響を与え、男性ホルモンが低下します。
また、アルコール摂取は肥満の原因になります。肥満は男性ホルモンを低下させます。。
男性ホルモンの低下は、勃起不全(ED)の原因になるだけでなく、男性更年期障害(LOH症候群)の原因になります。
引用)Diabetes Care;2010,33(6),1186-1192
アルコール20g(ビール中瓶1本または日本酒1合弱に相当)
この量を超えて日常的に長期間飲酒した場合、健康被害が懸念されます。
飲酒後の勃起不全(ED)を改善させる2つの方法
①自分にとってのアルコールの適量を知る
自分にとって最適な飲酒量を把握することが非常に大切です。
アルコール代謝は個人差が大きいからです。
お酒に強い人もいれば、お酒に弱い人もいます。
経験から自分にとってのアルコールの適量を認識するようにしておきましょう。
ほろ酔い程度であれば、リラックス効果を受けつつ、勃起に対して悪影響が無いと考えます。
②ED治療薬のサポートを使う
飲酒後の性行為に不安がある時だけ、ED治療薬を服用を検討しましょう。
ED治療薬は、勃起の持続をサポートし、飲酒後の勃起不全を劇的に改善するからです。
飲酒後の勃起に不安がある場合、アルコールと食事の影響を受けにくいレビトラかシアリスがお勧めです。
お守りとして、ポケットに忍ばせているだけでも、精神的余裕をもつことができるでしょう。
飲酒後の性行為のパフォーマンスを上げる目的で、ED治療薬を使用するのはおすすめです。
ED治療薬のサポートのお陰で、飲酒しても安心して性行為を楽しむことができるでしょう。
普段、勃起不全(ED)で悩んでない方でも、ED治療薬を使用しても何も問題はありません。
EDで困っていない方がED治療薬を服用するとどうなるかはコチラで解説しています。
まとめ
今回は、飲酒後の勃起不全(ED)の原因と改善策について解説しました。
適度な飲酒は、勃起に良い影響を与えます。しかし、飲みすぎはEDの原因になります。
アルコールが脳神経の働きを抑制するからです。
日常的な過量のアルコール摂取は、生活習慣病、男性ホルモン低下の原因になります。
2つの解決策を提案しました。
①自分にとってのアルコールの適量を把握する、②ED治療薬のサポートを使う
記事を読んで、飲酒後も安心して性行為を楽しんで頂けるようになったら嬉しく思います。
神戸三宮バッファローEDクリニック 院長