「最後になかなかイケない！」

「イケずに焦ってたら、中折れした。」

「遅漏の治し方を知りたい！」

 

このような悩みはありませんか。

私はEDクリニックの院長で、遅漏や膣内射精障害に関する相談をたくさん受け、カウンセリングしています。

 

この記事は、9つの膣内射精障害の改善方法を教えます。

この記事を読むことで、膣内射精障害を克服し、快適な性生活を送れるようになります。

 

結論は、不適切な自慰行為の習慣を正し、自宅で射精トレーニングすることです。

 

また、ED治療薬も膣内射精障害の改善策になることがあります。

 

 

 

◆目次◆

• 1.膣内射精障害とは
  • 1-1.膣内射精障害とは、自慰行為で射精できるが、性行為では射精が難しい状態
  • 1-2.成人男性20人に1人が膣内射精障害
  • 1-3.男性の悩み「気持ちよくなれない」「申し訳ない」
  • 1-4.女性の悩み「疲れる」「自分ではイケないのかと不安になる」
  • 1-5.膣内射精障害は不妊の原因になりうる
• 2.膣内射精障害の原因
  • 2-1.膣内射精障害の原因の70.9%が「不適切な自慰行為」
    • 2-1-1.強グリップ
    • 2-1-2.高速ピストン
    • 2-1-3.脚ピン
    • 2-1-4.床オナ
    • 2-1-5.振動オナニー
    • 2-1-6.強い刺激のオカズ
  • 2-2.心理的なストレスが膣内射精障害を引き起こす
• 3.膣内射精障害の治療法9選
  • 3-1.①低握力スラスト運動
  • 3-2.②stop and start method
  • 3-3.③masturbation AID
  • 3-4.④コンドーム・マス法
  • 3-5.⑤ED治療薬
  • 3-6.⑥ヨヒンビン
  • 3-7.⑦アダルトコンテンツの閲覧を控える
  • 3-8.⑧節酒
  • 3-9.⑨カウンセリング
• 4.まとめ

 

膣内射精障害とは

膣内射精障害とは、自慰行為では射精できるが、性行為で射精が難しい状態

膣内射精障害とは、性行為中に膣内で射精が困難な状態です。自慰行為では射精できます。

性行為と自慰行為で差があることが特徴です。

 

遅漏と膣内射精障害は似た概念です。

遅漏と膣内射精障害を明確に区別することは困難です。

「重度の遅漏」＝「膣内射精障害」というイメージです。

 

成人男性約20人に1人が膣内射精障害

非常に多くの男性が膣内射精障害で悩んでいます。

 

TENGAヘルスケアが2017年に行った調査によると、20-70歳の男性のうち5.8%（約20人に1人）が膣内射精障害でした。

 

全国で約270万人が膣内射精障害で悩んでいることが推定されます。

 

男性の悩み：「気持ち良くなれない。」「気まずい。」

膣内射精障害は、性行為に関する様々な悩みを引き起こします。

 

男性は射精することなしにオーガズムを感じることは困難です。

 

膣内射精障害があると、性行為を楽しめないだけでなく、性行為に対して消極的になる可能性があります。

 

 

女性の悩み：「疲れる。」「イケないのは私のせいかと不安になる。」

パートナーの膣内射精障害に関して、女性も不安や悩みを生じている可能性があります。

 

男性だけでなく、女性にとっても膣内射精障害は大きな問題です。

 

 

膣内射精障害は不妊の原因になる

膣内射精障害は不妊の原因になります。

自然妊娠するには、膣内で射精する必要があるからです。

 

たとえ膣内射精障害があったとしても、妊娠を試みることは可能です。

 

 

しかし、多くのカップルは射精障害を克服して、自然妊娠を希望します。

 

• 膣内射精障害とは、自慰行為では射精できるのに、性行為では射精できない状態。
• 膣内射精障害は、男性だけでなく女性にとっても深刻な問題。

 

膣内射精障害の原因

膣内射精障害の原因の70.9%が「不適切な自慰行為」

膣内射精障害の原因の大半は、不適切な自慰行為です。

 

不適切な自慰行為とは、膣の刺激と全く異なる刺激で自慰行為を行うことです。

 

膣と全く異なる刺激で射精することが習慣化してしまうと、膣の刺激では射精が困難になるからです。

 

具体的な不適切な自慰行為を紹介します。

引用）阿部 輝夫『オルガズム障害とセックス・セラピー、セックス・カウンセリング入門 第2版』金原出版, p122-128, 2005.

 

強グリップ

強グリップとは、陰茎を強く握って自慰行為することです。

強グリップでの射精が習慣化してしまうと、膣の刺激では射精が難しくなります。

適切な力加減は、卵を握る程度です。

 

高速ピストン

高速ピストンとは、性行為中とかけ離れたスピードのストロークで自慰行為をすることです。

高速ピストンでの射精が習慣化すると、実際の性行為のピストンでは射精が難しくなります。

適切なピストンの速さは、実際の性行為のピストンの速さです。

 

脚ピン

脚ピンとは、両足を伸ばし、強く力を入れた状態で射精することです。

射精時に快感が高まるという理由で、脚ピンを好む方がいます。

脚ピンでの射精が習慣化すると、騎乗位以外の体位で射精することが難しくなります。

 

床オナ

床オナとは、床（布団や枕）に陰茎をこすりつけ、その刺激で射精することです。

床オナによる圧迫刺激は、膣の刺激と大きく異なります。

床オナでの射精が習慣化すると、性行為での射精が難しくなります。　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

振動オナニー

振動オナニーとは、電気マッサージ機の振動による刺激で射精することです。

振動による刺激は、膣の刺激と大きく異なります。

振動オナニーでの射精が習慣化すると、膣での射精が難しくなります。

 

強い刺激のオカズ

現実離れした強い刺激のオカズで自慰行為することは不適切です。

現実離れしたオカズでの射精が習慣化すると、実際の性行為での射精は難しくなります。

 

• 不適切な自慰行為とは、実際の性行為とかけ離れた刺激で射精を行うこと　　　　　　　　　　　　　　　　
• 膣内射精障害の原因の大半は、不適切な自慰行為の習慣

 

心理的なストレスが膣内射精障害を引き起こす

「早く射精しないと。」といった心理的ストレスが、更に膣内射精障害を増悪させます。

 

また、性欲低下や性的嫌悪（性行為や性的な事柄に嫌悪感を頂くこと）も膣内射精障害の原因となります。

 

心理的なストレスによる膣内射精障害の治療は、カウンセリングが中心になります。

 

 

膣内射精障害の治療法9選

膣内射精障害を克服するための治療法を9つ紹介します。

①低握力スラスト運動

不適切な自慰行為を控え、適切な自慰行為の方法を習得することが大切です。

膣内射精障害の原因の大半は、不適切な自慰行為だからです。

 

適切な自慰行為とは、性行為中の刺激を再現した「低握スラスト運動」です。

 

引用）天野俊康, 射精障害と男性不妊症　泌尿器学会2013年 26(9),1357-1362

 

②Stop and start method（セマンズ法・スクーズテクニック）

Stop and start methodとは、射精を自分でコントロールするトレーニングです。

 

Stop and start methodは早漏治療として一般的に認識されています。

しかし、遅漏や膣内射精障害の治療としても有効です。

 

訓練すると、射精タイミングをコントロールできるようになるからです。

 

Stop and start methodにはセマンズ法とスクーズテクニックがあります。

 

▶セマンズ法

パートナーに陰性を用手で刺激してもらう。射精しそうになると刺激を中止し、これを３回繰り返した後に、４回目で射精する。

 

▶スクーズテクニック

陰茎を用手で刺激し、射精しそうになると、包皮小帯（裏スジ）を指で抑え、射精を抑える。（上のイラスト参照）

 

引用：https://onlinedoctor.lloydspharmacy.com/uk/premature-ejaculation/behavioural-techniques-for-pe

 

③マスターベーションエイド

マスターベーションエイドは、射精トレーニングに有効です。

 

TEGAヘルスケア「MEN'S TRANING CUP」では、刺激の異なる5つのカップを段階的に使用することで射精トレーニングを行います。

 

レベル1のカップからトレーニングを開始し、徐々に弱い刺激のカップ（レベル2→レベル3→レベル4）に慣らしていきます。

 

膣の刺激に近いレベル5で射精できれば訓練終了です。

 

膣内射精機能障害で悩む16人を対象に行った研究では、12人（75%）がマスターベーションエイド（TENGA）内での射精に成功しました。

引用）小堀義夕.他: マスターベーションエイドを使用した膣内射精障害のリハビリテーション

 

④コンドーム・マス法

コンドーム・マス法は、膣に類似した刺激なので膣内射精障害に有効です。

 

内側にローションを塗ったコンドームを陰茎に被せ、柔らかいグリップで刺激し、射精するトレーニングをします。

 

⑤ED治療薬

 

ED治療薬は、勃起を強く長く持続させるので、膣内射精障害には有効です。

 

ED治療薬は、性行為による肉体的疲労、射精できないことによる精神的不安による中折れ（勃起不全）を防ぐからです。

 

膣内射精障害と勃起不全（ED）が重複しているケースがしばしばあります。

 

どのED治療薬が良いのかコチラで解説しています。

 >>ED治療薬（バイアグラ・レビトラ・シアリス）を比べてみた

 

 

⑥ヨヒンビン

ヨヒンビンは、精力増強、催淫効果があり、膣内射精障害に有効です。

 

膣内射精障害に悩む72人（平均年齢45.4歳）を対象にした研究では、ヨヒンビンの有効性は60％でした。

具体的には、性行為1時間前にヨヒンビン5mgを内服します。高用量のヨヒンビンは逆効果なので注意が必要です。

引用）天野俊康.他: 射精障害に対するヨヒンビン製剤の治療効果. 日性会誌 17: 225-228. 2002

 

国内でのヨヒンビンの供給は不安定で、一部の薬局や、サプリメントなどを取り扱うECサイト「iHerb」で購入することができます。

 

⑦アダルトコンテンツを見過ぎない

アダルトコンテンツの見過ぎは、膣内射精障害の原因になります。

アダルトコンテンツは性的欲求を解消してしまうからです。

 

スマホでいつでもどこでもアダルトコンテンツを閲覧できるようになったことが、現代の「セックス離れ」や「草食化」を招いているとの指摘があります。

 

特に、現実離れした過激な内容は注意が必要です。

現実の性行為での興奮が薄れてしまうからです。

 

⑧節酒

過度な飲酒は、射精障害の原因になります。

アルコールは、勃起や射精を司る神経を麻痺させるからです。

性行為の前の飲酒は、控えめにしましょう。

 

飲酒（アルコール）と勃起の関係は、コチラで詳しく解説しています。

 >>【医師直伝】飲むと勃たない人必見！飲酒後の勃起障害（ED）を防ぐ2つの方法

 

⑨カウンセリング

膣内射精障害の治療には、カウンセリングが有効です。

思春期以降の長期に渡り、独自で習慣化した自慰行為を自力で変えることは簡単ではないからです。

 

カウンセリングの中で根本的な原因を探求し、医師と二人三脚になって膣内射精障害を克服します。

当院はED治療専門のクリニックなので、膣内射精障害について気兼ねなく相談できます。

 

 

まとめ

自慰行為では射精できるが、性行為では射精することができないことを「膣内射精障害」といいます。

 

膣内射精障害の原因の大半は、不適切な自慰行為の習慣であり、膣内射精障害を改善するためには、不適切な自慰行為をやめることが重要です。

 

マスターベーションエイド使用してトレーニングすることも非常に有効です。

 

遅漏を克服すると、性生活がより快適になり、パートナーとの関係性にも良い影響があるでしょう。

 

MEN`S TRAINIG CUP
TEGAヘルスケア

 

その他の具体的な治療法も紹介しました。

1. 低握力スラスト
2. Stop and start method
3. コンドーム・マス法
4. ED治療薬
5. ヨヒンビン
6. アダルトコンテンツの閲覧制限
7. 節酒
8. カウンセリング

 

当院はED治療に特化したクリニックで、膣内射精障害に関してはご相談頂けます。

 

医師と二人三脚となり、膣内射精障害を克服して、性生活をより充実したものにしましょう。