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中折れを克服する

[2022.03.20]

皆さま、こんにちは。

神戸三宮バッファローEDクリニック院長です。

今回は「中折れ」に悩む男性に向けて、原因と対策について知って頂きたい基本的な知識を、EDクリニック院長の見地から分かりやすく解説いたします。

実は、EDクリニックへのご相談で最も多いお悩みは「中折れ」という事実をご存知でしたか?

来院された20〜50代の新規患者さんの相談内容を調査した結果、100名中43名の方が中折れについて悩んでおられました。

調査結果»中折れがEDの悩みでは最多

「中折れしてしまって…」と悩まれている男性が多く、幅広い世代に共通の悩みとなっていることが伺えます。

今回の記事から中折れの原因と対策について学んでいただき、満足いく性生活や妊活を営むきっかけを見つけていただけましたら幸いです。

中折れの原因3選

中折れとは、挿入前まではしっかり勃起していたのに、挿入中に勃起力が低下して陰茎が徐々に萎んでしまう現象です。

この中折れの原因は、主に以下の3つに分けることができます。

①心因性ED…日々のストレスの蓄積や性行為に対する不安によるもの

②器質性ED…血管や神経の損傷など身体的な原因によるもの

③膣内射精障害…自慰では射精できるのに性行為になると射精ができなくなる症状

似ているようで異なるこの3つの原因について、簡単にご説明していきます。

今のご自身の症状やお悩みと照らし合わせながら、中折れについて理解を深めていきましょう。

▶原因① 心因性ED

中折れの1つ目の原因は、心因性のEDです。

・仕事や私生活で激しいストレスに日々さらされている

・性行為に対するプレッシャーを感じている

・過去の性行為の失敗がトラウマになっている

このような精神的な原因によって性的興奮が妨げられ、挿入後に勃起状態を維持できなくなり、やがて中折れしてしまうのです。

心因性EDは、性行為の経験が比較的少ない20代や、妊活に伴う不安やプレッシャーを感じやすい30代の方に多い原因です。

▶原因② 器質性ED

精神的なストレスによる心因性EDに対して、器質性EDは身体の何らかの問題によって勃起が妨げられる症状を指します。

器質性EDの原因をさらに細分化すると、以下の3つに分けられます。

①血管障害(生活習慣病に伴う動脈硬化や、前立腺手術による血管の損傷)

②神経障害(前立腺や脊椎手術による陰茎付近の神経の損傷)

③内分泌機能の低下(加齢やストレスによる男性ホルモンの分泌量の減少)

勃起力を保つためには、陰茎への血流の維持が必要不可欠です。

生活習慣の悪化によって血管や血液の状態が悪くなったり外科手術などで神経が傷ついていると、勃起の持続が難しくなり中折れしてしまいます。

器質性EDは、加齢による身体機能の低下や手術の機会が増える40〜50代の方に多い原因です。

▶原因③ 膣内射精障害(遅漏)

中折れの3つ目の原因は、遅漏という言葉でよく知られる膣内射精障害です。

膣内射精障害とは、自慰行為ではしっかり射精できるにも関わらず、性行為になると射精できなくなる状態のこと。 

①と②でご紹介したEDと遅漏は同じイメージを持たれがちですが、この2つの病態はまったく異なります。
自分は「ED」だと悩んでだが、実は「ED」ではなく「遅漏」だった。ということもよくある話です。

遅漏による中折れのメカニズムは、以下の通り。

1.膣内射精障害のため、性行為中になかなか射精できない状態が続く

2.長時間の性行為によって、肉体的疲労が蓄積したり精神的不安が募る

3.性行為に対する体力や集中力が低下して、中折れしてしまう

この場合の中折れの根本的な原因は、ストレスでも身体の問題でもなく「本番になると射精できない」という膣内射精障害によるもの。

 

腟内射精障害が射精できないことの不安の元凶になっており、EDの原因が複合的に絡み合っている場合もあるのです。

そんな腟内射精障害の原因の大半は、以下のような不適切な自慰行為によるもの。

・陰茎を握る力が強すぎる

・陰茎を床に押し当てて自慰行為をする(床オナ)

・足をピンと張るように伸ばして射精を誘発する(足ピン)

このような強い刺激や射精に導くトリガーを作ってしまうと、パートナーとの性行為では十分な刺激を得られず中折れしてしまうのです。

中折れの対策3選

EDクリニックへの来院理由の約半数を占める中折れですが、原因を明らかにしてきちんと対策を講じれば、多くの方にとって改善が見込める症状でもあります。

個々人に最適な対策はカウンセリングや問診の結果によって変わりますが、基本的には以下の3つの対策で中折れの改善が期待できます。

①生活習慣の改善

②不適切な自慰行為の修正

③ED治療薬を使った成功体験の積み重ね(不安やトラウマの解消)

▶対策① 生活習慣の改善

中折れを防ぐための基本的な対策は、生活習慣の改善です。

生活習慣を見直してストレスを低減したり陰茎への血流を良くすることで、心因性EDと男性ホルモンの低下による器質性EDに一度に対処することができます。

中折れ対策のために具体的に行っていただきたい生活習慣の改善ポイントは、次の通りです。

睡眠時間を確保する

↳睡眠不足によるストレスの増大や自律神経の乱れを防ぐ

運動不足を解消する

↳ストレス解消や下半身の筋肉量増加による血流改善・男性ホルモンの分泌量増加を見込める

食事内容を見直す

↳肉や大豆類に含まれるアルギニンは血管拡張作用・精力アップが期待できる

禁煙する

↳血管の老化や血流の悪化を引き起こすニコチンの影響を低減する

過度な飲酒を控える

↳神経伝達を悪化させるアルコールを控えて性行為中の勃起を維持する

生活習慣の改善で中折れが解消されなかったり特に問題ないと思われる場合、次は自慰のやり方に着目しましょう。

▶対策② 不適切な自慰行為の修正

折れが膣内射精障害(遅漏)によって引き起こされている場合は、不適切な自慰行為を修正することで性行為時にも射精をしやすくなります。

原因③でご紹介した強いグリップや床オナ・足ピンをされている方は、そのやり方をやめるだけでも陰茎に対する刺激が変わり、中折れを防げることもあります。

しかしながら、実際に膣内射精障害に悩む方は「遅漏+ストレス」「遅漏+血流悪化」といったように原因が複雑化していることも珍しくありません。

そもそも自力で中折れを対策しようと思っても、専門知識のない方が原因を正確に把握することも、本当にその対策が有効かどうか判断することも難しいでしょう。

▶対策③ ED治療薬を使った成功体験の積み重ね

あくまで私の私見ですが、中折れに悩んでいる方で性行為に対する不安やストレスを感じていない方は、ほぼいらっしゃいません。

中折れに気づいてから不安が徐々に募り、心因性EDに至って勃起が続かなくなる…という流れが、EDを引き起こす主なパターンの1つです。

心因性EDに心当たりのある方もそうでない方も「EDかもしれない」と悩んだ時は、バイアグラ等の治療薬を服用しながら性行為に臨み、成功体験を積み重ねて自信をつけていく方法が有効です。

ED治療薬は、自転車に例えると補助輪のようなもの。

自転車に1人で乗れるようになるには、転倒の不安を乗り越えなくてはいけません。

ED治療薬という補助輪があれば、不安を気にせず性行為に集中することができます。

そうして回数を重ねて自信がついた頃に補助輪を外すと、薬なしでも中折れすることなく最後まで性行為を続けることができます。

心因性EDの問題点は、一度中折れしたという経験が不安やトラウマになり、ますます勃起力を維持できなくなる悪循環に陥りやすいということ。

その悪循環を根本から解消するために、ED治療薬を使って「中折れせずに最後までできた」という成功体験を積み重ねることが大切になるのです。

まとめ

中折れの原因は複数ありますが、多くの方に共通する原因は「不安」です。

性の悩みはセンシティブで親しい人ほど話しにくく、不安を誰にも打ち明けられず一人で抱え込み、中折れを助長させてしまいます。

ここまでブログを読んでいただき少しでも心当たりがあった方は、一度当院にお気軽にご連絡ください。

今回ご紹介した原因と対策に加えて、お一人お一人に最適な解決策をご提案いたします。

オンライン診療なら、自宅やスキマ時間で来院時と変わらないカウンセリングを受けることも可能です。

当院が、皆さまのED治療への第一歩を踏み出すきっかけになれましたら幸いです。

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